路面電車の八丁堀駅前にあるヤマダ電機の裏側にある「EBISU GRITビル」の5階になります。
階段ではなくエレベーターで上がってください。
エレベーターを降りるといきなり店内に入ります。
カウンター席と個室(テーブル)があり席数は14席あります。
シェフの目が行き届くちょうど良い席数ではないでしょうか。
メニューはランチコース(税込9,900円)とディナーコース(税込16,500円)になります。
ワンドリンク制でこれに別途サービス料として5%が加算されます。

ビールはロココビール、宮島ビールがありました。
ここは広島のクラフトビールにしたいところですよね。

広島県の大野産のあさりで作られていて一口サイズのカプセル状のクラムチャウダーです。
濃厚なあさりの味を楽しめると同時に食物繊維もたっぷりと入っているようで、食事前の準備として適しているそうです。

続いて登場したのはパニス。
こちらも食物繊維たっぷりで血糖値の上昇を抑えてくれるそうです。
キャビアとゆずが乗っていて見た目も綺麗です。

瀬戸内海産のサバとリコッタチーズとおからでお寿司仕立てになっていました。
こちらも食物繊維たっぷりで手で持って食べるよう説明がありました。
シェフは広島県北広島町のご出身らしく、北広島町や山陰地区で作られている郷土料理などをヒントに作られたそうです。
お任せでお願いした日本酒は奈良県の「みむろ杉」でした。
乳酸発酵している料理とよく合う日本酒でお互いの持っている美味さが増すすばらしい組み合わせでした。

フレンチなのでワインが主体になりますが、驚いたのが日本酒も多く提供されていることです。
フレンチと日本酒って固定概念からすると意外な組み合わせになりますが、ここまで登場した3品をみると自然と納得できました。
地元の美味しい食材、安全な食材にこだわるだけでなく、料理を食べる人の血糖値上昇を抑える配慮など食事中はもちろん食後の体調にも配慮されていることが分かりました。
料理もまるで和食!?と思わせるような繊細な趣で「お箸」も用意されていることから、フレンチの味付けが苦手な年配の方でも和食を食べているような感覚で食べることができる『和と仏を癒合させた進化版フレンチ』と思いました。

野菜のプレート。
北広島町産など広島県内の野菜を使用して作られたサラダです。
ソースを付けて食べたら美味しい。こちらも箸で食べました。

ホワイトアスパラ。
細く切れ目が入れてありまるで麺のようになっています。

白ワイン登場。
ホワイトアスパラとの相性が良くて美味しい。

牡蠣小町のボイル。
昆布だしのジュレがかけてあり牡蠣の旨味が数倍に増幅されています。
生牡蠣よりも美味しい。

牡蠣とよく合う辛口白ワインが登場。
これもシェフおすすめです。
ここで日本酒ではなく白ワインを出されるあたりすごいと思いました。
牡蠣の質ももちろんですが昆布や牡蠣の旨味との相性が良くてとにかく美味しい。

ウニの料理。
白ワインとの相性が良くて美味しいです。

瀬戸内海産タコの料理。
濃縮させた昆布エキスを中に入れているそうです。
このタコは予想を遥かに超える感動レベルに美味しい味でした。
これまでに食べたタコ料理の中で最高レベルと思いました。
醤油とワサビで食べるのを超えてしまいました・・・。

タコに合わせて日本酒が登場。
栃木県の「せんきん」。辛口の日本酒でタコ料理との相性が抜群。

安芸高田市の鹿のタンとタケノコの料理。
いわゆるジビエ料理になりますが癖もなく柔らかく美味しい。

鹿料理には福島県の日本酒「田村」が登場。
赤ワインと思いきやここでも日本酒とは驚きました。
油っぽさがなく美味しい鹿のタンとよく合いました。

マッシュルーム料理。
発酵したマッシュルームと生マッシュルームの共演。
香りが凄いです。

佐賀県の日本酒「鍋島」が登場。
マッシュルームと鍋島の組み合わせが甘じょっぱい感じで美味しい。
こんなにも日本酒と相性が良いって不思議です。

自家製のパンと自家製のバター。

安芸高田市の美味しい卵を使ったトリュフとイカの料理。
フレンチの醍醐味、美味しいです。
このソースを先ほど出たパンに付けて食べたらすごく美味しかったです。

白ワイン登場。

東広島市黒瀬町で養殖されているナマズを使った料理。
ナマズのような淡水魚は泥臭さのような癖をイメージしていましたが、全くそのようなことはなくすごく美味しかったです。
原材料からこだわり抜いた凄みを感じる一品でした。

ナマズ料理に合わせて赤ワインが登場。
白ワインではなく赤ワインを持って来られるのがこだわりを感じます。

お口直しのグラニテ。

メイン料理は、いぶさな牛のロース。
年間数頭しか市場に出回らない貴重な肉とのことです。
モモ肉だったかな?
赤身の肉で脂でごまかさない肉本来の味がガツンと来る一品でした。

肉料理に合わせて赤ワイン登場。

生姜を使った自家製発酵ウォーター。
酔い覚ましにピッタリで美味しかったです。

〆はトマトと鶏出汁スープに麺が入っています。
麺も自家製のようです。
酸味が効いたスープは酔い覚まし、お腹が膨れていてもドンドン入ってしまう不思議な美味さ。
麺好きとしてはたまらない一品でした。

柑橘のグラニエ。
ナッツ、チョコレートやパウダーが振りかけられています。
さっぱりとしながらも複雑な味を楽しめます。

アマゾンカカオ。

このアマゾンカカオをたっぷりと振りかけてもらいました。
前のグラニエでさっぱりとしたのでアマゾンカカオの味がよく感じました。
酸味と苦味のバランスが良かったです。

コーヒー。

最後は黒糖のタヌレでした。
コーヒーとの相性が抜群で余韻に浸ることが出来ました。
楽しく美味しい時間があっという間に終わりました。
驚きの連続で新しい発見ができるフレンチでした。
最初から最後まで一瞬の隙もなく、食材選びから調理方法、ワインだけでなく日本酒にも合わせる技に驚きました。
自家製に徹底的にこだわり、美味しいだけでなく身体にも気を配った料理は、どの世代にも受け入れられ、美味しく食べる、美味しく飲むためにはまず健康な身体があってこそを強く感じることが出来ました。
次も大切なイベント時に利用したいと思いました。

「NAKADO(中土・なかど)」
広島市中区堀川町4−18
電話080−5919−8148
中土 (フレンチ / 八丁堀駅、胡町駅、立町駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
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